ホテルのフロント業務には、多岐にわたる仕事があり、日々さまざまな挑戦が待ち受けています。お客様対応やトラブル処理など、大変なことも多い一方で、感謝の言葉や交流を通じてやりがいを感じられる瞬間があるのも事実です。この記事では、フロント業務での具体的な「大変なこと」と「嬉しいこと」をそれぞれ解説します!
目次
フロント業務で大変なこと4つ
①お客様のクレーム・相談対応
フロント業務で避けて通れないのが、お客様からのクレームや相談対応です。部屋の不備や予約トラブル、時にはホテルのサービスとは関係のない内容まで、さまざまな要望や問題に対処しなければなりません。
その中でもクレーム対応では、相手の怒りを収めるために冷静かつ丁寧な対応が求められ、精神的なプレッシャーになることも少なくありません。迅速かつ適切な対応ができるとお客様の信頼を得られるため、クレーム対応をやりがいと感じる人もいるかもしれませんが、フロント業務の中でも大変なポイントと言えるでしょう。
クレームに関する詳しい内容については、以下の記事をご覧ください↓
・ホテルでお客様からクレームが入った時の適切な対応方法は?
②勤務時間が不規則なシフト
ホテル業務は24時間体制が基本のため、フロントスタッフのシフトは早朝から深夜まで不規則になりがちです。そのため、生活リズムが乱れやすく、体力的にきつく感じることもあるでしょう。
例えば、一般的なホテルのフロントの場合、以下ホテルAのように複数の時間帯シフトを組み合わせて勤務しています。
このようなシフトだと、休みは連休ではなく、まばらになる週が出てくる可能性もあるでしょう。転職するホテル選びには、体調管理やプライベートの時間確保のしやすさに重点を置くと、フロント業務の大変さを軽減することができるかもしれません。
また、以下は特殊ですが、とあるホテルBの月間シフト例です。
ホテルBでは独自のシフトの組み方を採用しており、2日間勤務したあとは2連休になります。また、上記3週目シフトのように、通常は勤務が入る2日間で有給取得することで6連休を取っています。このように、フロントには不規則なシフトがある一方で、平日に休みや連休を取れるメリットがあります。
上記のように2日間連続で勤務したあとは、退勤した当日1日を心身のケアや睡眠に当てて、リフレッシュするのがおすすめです。翌日も疲れが取れていなければ無理をせずゆったり過ごし、人と会ったり好きな場所を訪れてみるなど、解放的に過ごすのがよいでしょう。
このように、フロントの勤務の仕方はホテルによって様々です。自分がフロントの仕事をしながら、プライベートをどのように過ごしたいのか? フロントの仕事でどのような時間を過ごし経験を積みたいのか? 自分の理想に合う求人を探してみましょう。
③ネット予約者の領収書請求
最近ではネット予約が主流となり、多くのお客様がオンラインで事前決済を済ませていますが、チェックアウト時に領収書を求められることがあります。実際にこのような事態になった場合、フロントで領収書発行してしまうと領収書の二重発行行為に当たるため、原則対応することはできません。
そのため、お客様には、ホテル予約時に決済をした予約サイトや、決済に使用したカードのオンラインアカウントなどで、お客様ご自身で領収書を発行・印刷していただく必要があります。もしお客様が「どうしても今、領収書を発行してほしい」という場合、例えば、オンライン予約サイトで領収書データをDLし、ホテル近隣のコンビニでネットプリントサービスをご利用いただくなど、別の対応をご提案しましょう。
④土日休みや繁忙期の連休が取りづらい
ホテル業界は、観光シーズンや連休、週末にかけて最も忙しくなるため、フロントスタッフがその時期に休みを取るのは難しいことが多いです。特に連休や土日の休暇はほとんど期待できないため、家族や友人と休みが合わせづらくなり、ストレスを感じる人もいるかもしれません。
なお、平日休みを取れることで得られるメリットもあります。例えば、土日や連休シーズンに混みやすい場所に出かけやすく、同じシフト制勤務をしている人と会いやすいなど。一般的な休日の取り方ではない分、プライベートの外出や遠出で快適に過ごせるのは、フロントの魅力でもあります。
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フロント業務で嬉しいこと4つ
①お客様からの「ありがとう」
フロント業務の一番のやりがいは、お客様からの感謝の言葉を直接聞けることです。チェックインやチェックアウト時、トラブル解決後などに「ありがとう」と言われると、疲れも吹き飛ぶほど嬉しく感じます。
そのほか、長期滞在のお客様やリピーターの方に「また来ますね」と言われたり、自分の名前を覚えてもらえたりしたときは、自分の対応が評価された証として大きな達成感を味わえます。この瞬間があるからこそ、日々の忙しさも乗り越えられるものです。
②お客様との交流
フロント業務では、さまざまなバックグラウンドを持つお客様と直接交流できるのが魅力です。旅行の目的や趣味など、お客様からいろいろなお話を聞くことができ、時にはそのお話から新しい知識や価値観を得られることもあります。
また、常連のお客様との距離が近くなり、顔なじみになることで、仕事に楽しさと充実感を感じられます。こうした交流は、他の職種では味わえないフロント業務ならではの喜びです。
③スタッフとのチームワーク
フロント業務は一人では成り立たず、スタッフ同士のチームワークが非常に重要です。忙しいときには互いに助け合い、連携してスムーズに業務をこなすことで、達成感や一体感を感じることができます。特に、繁忙期をチームで乗り越えたときの達成感は格別です。
職場での信頼関係が深まると、チームでの連携プレーがしやすくなって仕事の効率も向上します。より良いサービスを提供できるようになるため、フロント業務のやりがいを一層感じることができるでしょう。
④ホテルの知識が増える
フロントスタッフとして働くことで、ホテルに関する知識やスキルが自然と身についていきます。例えば、観光地や飲食店の情報、周辺交通の案内など、お客様からの質問に答えるために地域の情報に詳しくなります。また、予約システムやホテルの裏側の運営に関する知識も深まり、業界全体の理解が進むでしょう。
フロント業務の中で得たホテル・観光の知識は日常生活でも役立つことが多く、自分自身の成長を実感できる嬉しいポイントです。例えば、外出先で生きたいお店や観光したいスポットを絞り込みやすくなったり、友人家族におすすめの宿泊スポットを紹介することができるでしょう。こうしたプライベート面の情報が充実することも、フロント業務の嬉しい点です。
様々な体験ができるフロント業務
今回は、フロント業務における大変なこと・嬉しいことを、それぞれ4つずつ解説しました。
お客様との交流の中で様々な体験があるフロント業務。クレーム対応をしたり、シフト制により勤務時間が不規則になったりと、大変な面も多い業務です。
その反面、嬉しい点もたくさんあります。お客様から直接感謝の言葉をいただけたり、普段出会えないような人と接することができたりするのは、ホテルの中でもフロント業務の特権と言えるでしょう。
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