ホテル業界では、近年「インバウンド」が注目されています。ホテル・ブライダル業界で転職活動を検討する上で、「インバウンド」について詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。そこで今回はホテル・ブライダル業界で転職活動を考え中の方に向けて、「インバウンド」という単語の意味、ホテル業界におけるインバウンド需要について紹介します!
インバウンドとは?
まず、「インバウンド(inbound)」という言葉の意味について。日本語に直訳すると「本国行きの~」となりますが、近年は「外国人の方の日本旅行(訪日旅行)」「日本を訪れる外国人旅行客・観光客」という意味で使われています。
(ちなみに「アウトバウンド」は、日本人の海外旅行を意味しています)
外国人旅行客・観光客による日本国内でのサービスの需要のことを「インバウンド需要」と呼びます。外国人旅行客・観光客の増加に伴いインバウンド需要も拡大し、ホテル業界においても、近年はインバウンド需要を意識した経営戦略が立てられるようになりました。
2020年以降、新型コロナウイルスの世界的な流行によりインバウンド需要は激減し、ホテル業界も大きな打撃を受けました。
しかし2022年6月10日から、2年2ヶ月ぶりに外国人観光客の受け入れが再開されました。2022年9月7日からは、1日当たりの入国者数の上限が5万人に引き上げられ、添乗員なしのツアーも許可されています。ホテル業界においても、インバウンド需要の回復に向けた取り組みが求められます。
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インバウンド需要回復後のホテル業界に求められること
では、インバウンド需要の回復後、ホテルを利用する外国人観光客の方々に質のよいサービスを提供し、顧客満足度を向上させるために、ホテル業界ではどのような取り組みが求められるのでしょうか。
①多言語対応
まず挙げられるのが施設内の多言語対応です。
外国語で接客できるスタッフを積極的に採用するほか、多言語に対応した案内板やF&Qを設置する、翻訳ツールシステムの導入などで、「言葉の壁」を乗り越えることができれば、外国人観光客の方は安心感を持ってホテルを利用できます。
館内の設備やルールを各国の方にわかりやすく伝えるために、案内板などにアイコンやイラストを用いる方法もあります。
②人材確保
人材確保も重要になります。
日本のホテルの「おもてなし」に感動したという外国人観光客の方は少なくありません。お客様に寄り添った接客、清潔で機能的な客室、季節の食材を活かした日本料理…。こういった「おもてなし」を実現し、外国人観光客の方により満足していただくためにも、スタッフの確保は不可欠といえます。
そのため、ホテル業界は働きやすい環境の整備、業務改善や効率化を進めていくことが求められます。
③IT化・DXの推進
そして、IT化やDXの推進です。
令和4年度版「観光白書」では、宿泊業、飲食サービス業でDXへの取組を実施している割合は約16%(「2018 年度以前から実施している」「2019 年度から実施している」「2020 年度から実施している」の合計)と、他の業種に比べて遅れていることを指摘しています。
しかし今後は、①多言語対応や②人材確保においても、IT化・DXは欠かせません。
具体例としては、
・無料Wi-Fi
・キャッシュレス決済(カード、QRコード、電子マネーなど)
・ホームページやアプリによる予約対応
・案内ロボット
・顔認証システムによる入退室、チェックイン・アウト
などが挙げられます。
こういったシステムを導入することで、外国人観光客の方にとって利用しやすいサービス、ホテルで勤務するスタッフにとって働きやすい環境の実現が望まれます。
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今回は、ホテル・ブライダル業界で転職活動を検討中の方に向けて、ホテル業界の「インバウンド」について解説しました。ホテルへの転職を希望する場合は、企業研究や求人検索の際、インバウンド需要に向けてどのような方針を持っているのか、という点に着目してみてはどうでしょうか。
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