ホテルへの転職を考える中で「自分にはどんなホテルでの勤務が合っているか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。国内で「ホテル」と呼ばれる施設には、さまざまな種類があります。今回は、ホテル・ブライダル業界の転職を検討している方向けに、外資系ホテルと日系ホテルの違い、ホテルのランクや種類についてご紹介します!
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目次
「外資系ホテル」と「日系ホテル」の違い
まずは、「外資系ホテル」と「日系ホテル」の違いについて説明します。
外資系ホテルとは
「外資系ホテル」は、外国企業が出資しているホテルを指します。
・海外に拠点(本社)を置いている。
・日本だけでなく、世界各国にホテルを展開していることが多い。
・高価格でサービス提供をする「ラグジュアリーホテル」が多い。
・運営形態は、ホテル所有・経営者とホテル運営者が異なる「運営委託方式(マネジメントコンタクト方式・MC方式)」、ホテル所有者とホテル経営・運営者が異なる「リース方式」が多い。
・年収は日系ホテルに比べて高い傾向だが、実力成果主義であることが多い。
・勤務するには、語学力やハイレベルな接客技術が求められる。
日系ホテルとは
「日系ホテル」は、日本の企業が所有・経営・運営を行うホテルを指します。
・日本に拠点(本社)を置いている。
・都市部や駅周辺の「シティホテル」、観光地の「リゾートホテル」、出張などビジネス向けの「ビジネスホテル」などがあり、価格帯はさまざま。
・運営形態は、ホテル所有者が運営・経営も行う「所有直営方式」が多い。ただし近年は「運営委託方式」「リース式」「フランチャイズ式」も増えつつある。
・役職に就かないと年収が上がりにくく、年功序列の傾向が強い。
ホテルにはどんな種類がある?
ホテルの種類は、国際的によく用いられるランクのほか、日本では利用目的ごとに3種類に分類されます。
国際的なホテルのランク
国際的には、施設の規模や価格帯で、以下のように分類されます。
ラグジュアリー、ハイエンド | ラグジュアリー=最高級、ハイエンド=高級 ・客室単価は3〜5万円以上 ・外資系ホテルや日本の老舗高級ホテルなど |
ミドル | 中級クラス ・客室単価は2万円以上 ・鉄道会社のホテルはこちらに分類されることが多い |
エコノミー | 普通クラス ・客室単価は1万円以上 ・ビジネスホテルに多い |
バジェット | 低価格クラス ・客室単価は1万円未満 ・ビジネスホテルに多い ・近年急発展している |
日本のホテルの種類
さらに、日本では用途別に以下の種類で分類されます。
シティホテル | ・宿泊、婚礼、宴会など多様な目的で利用される ・レストラン、バー、カフェ、エステ、フォットネス、プールなどテナントが充実している ・アニメティやサービスが充実している ・都市部や駅周辺の立地、高層階が多い ・客室単価は1人1泊あたり1万〜数万円が多い ・客層が幅広い |
リゾートホテル | ・リゾート地・観光地・スキー場などに立地する ・観光や旅行目的で利用される ・プール、温泉、お土産店などテナントは旅行者ニーズに対応 ・旅行者向けのアニメティやサービスが充実している ・客室単価は1人1泊あたり1万~数万円が多い ・ホテル業界の中でも繁閑の差が激しい |
ビジネスホテル | ・出張などビジネス目的で利用される ・駅周辺など交通環境の良い場所の立地が多い ・Wi-FiやビジネスセンターなどPC環境が整っていることが多い ・シングルルームで客室面積は狭い ・客室単価は1人1泊あたり数千円~1万円程度が多い |
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宿泊施設の種類
また、国内にはホテルのほかにも、さまざまな宿泊施設があります。宿泊施設の種類としては、以下のものが挙げられます。
ホテル
「ホテル」は、主に洋風の大型宿泊施設を指します。
・旅館業法の営業種別「旅館・ホテル営業」に該当
・客室、設備は洋式
・客室内にトイレ、シャワー完備
・客室数が多い
・お客様同士のプライバシーが保たれている
・宿泊料金は1人1泊数千円~数万円と、施設の種類によって違う
・従業員の制服はスーツタイプのものが多い
旅館
「旅館」は、主に和風の宿泊施設を指します。
・旅館業法の営業種別「旅館・ホテル営業」に該当
・客室、設備は和式
・客室内にトイレ、シャワー完備
・従業員の制服は着物など和服が主流だが、近年は働きやすさを踏まえた洋装の制服も普及している
・宿泊料金は1人1泊数千円~数万円と施設によって違う
民宿
「民宿」は、主に和風で小規模な宿泊施設を指します。
・旅館業法の営業種別「簡易宿所営業」に該当
・家族経営の施設も多い
・客室数が少ない
・食堂、トイレ、洗面、入浴場などの設備は共同であることが多い
・旅館と違い、布団の上げ下ろしなどのサービスはない
・宿泊料金はホテル、旅館に比べ安価で、食事なしだと1人1泊5千円以下の施設もある
ホステル
「ホステル」は、低価格の宿泊施設を指します。
・旅館業法の営業種別「簡易宿所営業」に該当
・客室はドミトリー(相部屋)が多い
・トイレ、洗面、シャワーは共有
・アニメティはほとんど設置されていない
・バックパッカーや1人旅での利用も多く、宿泊者同士が交流することもある
・宿泊料金は、1人1泊3~5千円程度
・日本ユースホステル協会による「ユースホステル」が有名
・類似の宿泊施設「ゲストハウス」は、宿泊者同士の交流がより活発で、外国人の方の利用も多い傾向にある
カプセルホテル
「カプセルホテル」は、カプセル状の就寝スペースが用意された宿泊施設を指します。
・旅館業法の営業種別「簡易宿所営業」に該当
・カプセル内には、寝具、時計、小型テレビなどが設置されている
・駅周辺、繁華街などの立地が多い
・トイレ、洗面、シャワーは共有
・施設によってはサウナやレストランも設置されている
・以前は男性向けの施設が多かったが、近年は女性向け施設も増えている
・宿泊料金は、1人1泊3~5千円程度
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今回は、ホテル・ブライダル業界の転職を考えている方に向け、外資系ホテルと日系ホテルの違い、ホテルのランクや種類、宿泊施設の種類について紹介しました。ホテルをはじめとする宿泊施設では、お客様の利用目的やニーズを踏まえたサービスを行っているので、転職活動では、まずは「自分はどんな施設でどんなサービスを行いたいか?」を考えるところから始めるとよいかもしれません。
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