転勤と聞くと、どうしてもマイナスなイメージ持ってしまうという方も少なくないと思います。ホテル・ブライダル業界での転勤は少ない傾向ではありますが、場合によっては転勤を命じられることもあります。
とらえ方によっては、転勤はスキルアップのチャンスです。今回は、そんなホテル・ブライダル業界の転勤情報をまとめました!
ホテル・ブライダル正社員求人
目次
ホテル・ブライダル業界で転勤するケース
ホテル・ブライダル業界での転勤は、少ない傾向があります。ただ転勤の可能性はゼロではなく、会社の規模によっては転居を伴う転勤を命じられるケースがあります。その可能性が高いのは、全国展開しているような大手系列に勤めている人です。
理由としては大きく分けると二つあり、役職者に昇格した場合や、新しくオープンする予定のホテルやブライダル施設に異動になった場合は転勤を命じられることがあります。
それぞれ、詳しく確認していきましょう。
①役職者として転勤する
各ホテルやブライダル施設での役職者は数名しかいません。特に支配人クラスや料理長などのポストは、なかなか空きができることがありませんよね。いくらスキルがあって能力が高くても、ポストに空きがない限りは役職者として勤務することができないのが現状です。
全国展開されているような大手の系列では、役職者に空きが出たタイミングで最適な人材をポストにあてがえるように、全国各地の候補者にチャンスが与えられます。
また、どんな企業でも、トップに立つ人材の考え方や意識、方針によってホテル・ブライダル施設全体の雰囲気が変わります。つまり、役職者が変わったタイミングは、従業員の働き方や意識を変えるいいチャンスでもあります。
役職者としての転勤は、内側からホテルを一新できるということなので、自身のこれまでの経験と能力を存分に発揮するいい機会だということですね。
②新規開業するホテルやブライダル施設に転勤する
新規開業したホテルの役職者は、ホテルマンとしての勤務経験だけでなく、企業理念への深い理解やホテルのシステムを熟知していることが求められます。企業としては新規開業でも、ホテルのサービスなどのクオリティは落とさずに営業開始したいですよね。
ブライダル施設でも、転勤を命じる理由として経験やノウハウを持った人に任せたい、そして全体のクオリティを維持したいという目的があります。
知識やスキルのある従業員が新しい環境でその力を発揮することで、より良い成果が期待できます。
そのため、新しい施設では、役職者は異動や転勤で配置されることが多く、スタッフは現地で採用するというケースが多いです。その結果、施設全体の運営を安定させることができます。
オープニングスタッフとして採用され勤務するということは、スタッフ同士の関係性も含めてすべてをゼロから立ち上げることが必要になります。社内でのルール・従業員教育・人間関係の構築など、業務以外の面でも自分の力でホテルをつくっていくことへのやりがいを感じることができますよ。
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転勤を断ることはできる?
転勤を命じられたら、基本的には断ることができません。
転勤に対してマイナスのイメージをもっていなくても、命じられたら迷う気持ちが出てくる方が多いと思います。それまで働いてきた経験や、慣れた土地から離れなくてはいけないことを考えると、ポジティブに考えることは難しいですよね。
どこで働くことになったとしても、ホテルマンとしての本質は「お客様に喜んでもらう」ために、いつでも質の高いサービスを提供することです。ブライダル施設の場合も、場所が変わってもお客様の「かけがえのない特別な時間」を作るサポートをするという本質は変わりません。
それまで縁がなかった土地だとしても、そこを逆手にとって新しく知ることを楽しみに変えることはできます。転勤に対してのマイナスのイメージを、少しでもプラスに近づけることができるのではないでしょうか。新しい土地に行くことは、新しい自分を知るチャンスだと思って、前向きな気持ちを持てるといいですね。
ただ、人事異動や転勤は、やむを得ない事情があれば拒否できます。詳しくはこちら↓
人事異動や転勤は断れる? 拒否できる理由とは?
それでも、転勤がどうしても受け入れられない、ということもあるかと思います。その場合でも、正当な理由があれば転勤を断ることもできますよ。その場合は、転勤を受け入れられない理由もあわせて、まずは上司に相談してみましょう。相談しても解決しない場合には、転職を検討してみるのも一つの手段です。
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転勤が命じられる理由とは?
転勤が命じられる理由には、どんなものがあるのでしょうか。組織の活性化や生産性の向上など、様々な理由がありますが、一つずつ見ていきましょう。
①組織の活性化
転勤は単なる異動ではなく、組織に新しい風をもたらし、組織の活性化や成長につながる大きなチャンスでもあります。
同じメンバーで毎日同じ業務を繰り返していると、どうしても日々の変化が乏しくなり、組織全体の緊張感や組織全体のモチベーションが低下してしまうことがありますよね。
その中でも、転勤でメンバーの入れ替えが重要な役割を果たします。新しいメンバーの加入による新しい視点やアイデア、日常業務の変化も目的の一つです。結果として自然とコミュニケーションが増え、社員一人ひとりが積極的に業務に取り組むきっかけにもなります。
②不正の発見・予防
不正の発見や予防を目的として転勤を行うこともあります。
同じ業務を長期間担当していると、どうしても不正が行いやすい環境になってしまうリスクがあります。そのような状況では、外部からの指摘や内部での発見も難しくなることも少なくありません。
定期的な転勤を導入することで、新しい担当者が業務を引き継ぎ、これまで見過ごされていた問題や不正を発見する機会が増えますよね。数年単位で転勤があることが共通の認識になっていれば、不正を行いにくい環境をつくることにつながるので、自然と抑止効果も期待できます。
このように、定期的な転勤は組織の透明性を高め、公正な運営を支える仕組みとして機能しています。
③人材育成のため
従業員を転勤させることは人材育成においても効果があり、企業全体の競争力向上や、従業員自身のスキルアップを促進しています。様々な業務を行うことで担当業務への理解が深まり、従業員自身の成長にもつながります。
さらに、数年単位で業務内容や求められるスキルが変わることで仕事の幅が広がり、多角的な視点を持つことができるようになります。また、新しい職場で人間関係を築く中で、これまで接点のなかった価値観や視点に触れることもできるので、柔軟性や対応力の向上も見込めます。
④生産性を向上させるため
転勤は、組織全体の生産性の向上にも効果があり、組織の柔軟性を高め、効率的な運営を支える重要な戦略の一つでもあります。
例えば、首都圏から地方へ転勤になった場合、首都圏で得た地域や経験・ノウハウを共有することで業務効率が改善されます。また、従業員が様々な地域で経験を積むことで、欠員が出た場合にも他の地域から即戦力となるサポートを派遣しやすくなりますよね。
特に、新しい支店や拠点を開設する際には、経験のある従業員を配置することで運営をスムーズにスタートさせることを目的として転勤を行うこともあります。そのため、支配人やマネージャーのような管理職は、現地採用ではなく転勤で配置されることが多いです。
⑤退職や人事異動による補填のため
社員の退職や人事異動での欠員の補充を目的とした人事異動や転勤を行うことがあります。組織全体の成長を促進し、個々の従業員にも新しい成長をもたらす目的もあります。
新たに人材を採用することもありますが、社内に適切な人材がいる場合は人事異動や転勤で補填します。
もし「新しい環境で挑戦してみたい」「いままでとは違う環境で自分を成長させたい」と思っている場合は、キャリアアップや新しい経験を積む機会なので、異動や転勤を希望するのもいいでしょう。
⑥適材適所に人材配置するため
首都圏からスキルや知識・経験を持った人材を効率的に配置するために、転勤を行うこともあります。
都市部に比べると、地方でスキルや経験豊富や人材を採用することは難しいことがあります。都市部に優秀な人材が集まる一方で、地方では求める経験やスキル、知識を持つ人材が不足していることが多く、採用までに時間がかかることがほとんどです。
特に専門的な深い知識やスキルを求められる役職者の現地での採用は難しくなることが多いです。ホテル業界の場合は支配人や副支配人などは、業界での経験やホテル運営に関する広い知識が必要なため、時間がかかってしまいます。
ブライダル施設の場合は、役職者でなくても新規出店の際は転勤を伴う異動を行うことがあります。本社での新規事業の立ち上げの際には、地方からウエディングプランナーなどを呼び寄せることもあり、このような異動はキャリアアップにもつながりますね。
役職者は、特に企業理念の理解や業界での豊富な経験・知識が求められるため、現地で適切な人材を見つけるのが難しいケースが多いです。このような課題を解決するために、首都圏からの転勤で地方支店にスキルや知識・経験を持った人材を効率的に配置することができるようになります。
ホテル・ブライダル業界で歓迎されるスキル
ホテル・ブライダル業界では、求められるスキルとは、どんなものでしょうか。特別な資格が必要ない職種がほとんどですが、業界問わず接客の経験がある方やコミュニケーション能力が高い方は歓迎されやすい傾向にあります。
たとえばウェディングプランナーの場合、業務上、社内外の様々な人と関わります。特に新郎新婦とは、長い期間をかけて打ち合わせを重ね、理想の結婚式を一緒に作り上げていきますよね。スムーズな進行のためにも、高いコミュニケーションスキルや調整能力が求められます。
他の職種でも、ホテル・ブライダル業界での経験はもちろんですが、サービス業や営業の経験はいかすことができます。また、チームで仕事を行うことも多いので、チームワークをもって動ける方は歓迎されやすいです。逆に、自分の実績を上げることにこだわってしまう人は、適性がないと判断されてしまうでしょう。
また、ホテルやブライダル施設では、海外のお客様の利用も多くあります。その場合、英語や中国語などの外国語スキルがあるとサービスの質の向上を目指すことが出来ます。
TOEICなどの客観的に自分の語学力を証明できるものを用意しておくといいですね。
ホテル・ブライダル業界で求められる人の特徴について知りたい方はこちらから↓
ホテル・ブライダルで求められるのはどんな人材? 中途採用される人の特徴をご紹介! ホテル・ブライダル業界の転職活動
ホテル・ブライダル業界での転勤は減ってきている
転勤による企業等の目的は、不正の防止や新たな刺激を取り入れることにあります。多くの企業では、社員の勤務地は上層部の決定によるもので、数年単位で全国各地に転勤の可能性があるような企業も多いです。ただ、近年では、転勤制度自体を廃止するホテルや企業も増えてきました。
過去の高度経済成長期には、事業拡大を重視した転勤の効果が実証されてきていまました。ホテル・ブライダル業界でも、転勤を行うところが多かったです。しかし、現在では働き方やライフスタイルの変化により転勤のデメリットやリスクがクローズアップされています。
転勤することで、それまで築き上げてきた人間関係が断たれ、従業員の人生設計が崩れる可能性もあり、転勤自体をデメリットと考えるケースが増えています。
特にホテル・ブライダル業界ではお客様との信頼関係が重視されているため、転勤によるリスクは大きいと言えますよね。顔なじみのスタッフがいることは、リピーターを生む大きな要素であり、転勤によってその信頼関係がなくなることで、お客様を失うという結果に繋がる可能性があります。
ライフステージの変化に合わせて自由に転勤の有無が選べたり、産休・育休からの復帰時には時短勤務などで段階的に復帰できたりと女性が長く働けるような環境を整えている企業も増えてきています。働き方を柔軟に選択できるのは嬉しい変化ですよね。
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