結婚式で新婦が着用する白色の「ウエディングドレス」。ドレスコーディネーターをはじめとするブライダル業界のお仕事では、お客様からウエディングドレス選びの相談を受けることもあります。今回は、ホテル&ブライダル業界で転職活動を考えている方に向けて、「ウエディングドレス選び」をサポートするにあたり知っておきたいこと、ドレスの種類、試着時に必要な物を紹介します。
目次
ウエディングドレスの種類
ウエディングドレスについて
ウエディングドレスの起源は、ローマ帝国の時代に遡ります。当時キリスト教が普及し、教会で行われる結婚式で、上級階級の花嫁が身につけた衣装がウエディングドレスの始まりとされています。当時のウエディングドレスは、赤や緑のベルベット素材に刺繍を施すなど豪快なデザインのものが多かったといいます。
白色のウエディングドレスは、1840年にイギリスのヴィクトリア女王が着用したことがきっかけに、19世紀後半に普及が進みました。
日本では、1960年代後半からウエディングドレスが花嫁衣装として定着するようになりました。
ウエディングドレスの色は、純白・オフホワイト・アイボリーの3種類で、肌のトーンなどを踏まえながら選択します。
ドレスライン(シルエット)
ウエディングドレスを選ぶにあたって、重要になってくるのがドレスのシルエットです。主なシルエットは、以下の8種類になります。
Aライン アルファベットの「A」のような形に裾が広がる ウエストの位置が高く、足が長く見える 清楚で上品な雰囲気になる 教会やチャペルでの挙式におすすめ | |
プリンセスライン スカート部分がウエストから大きく膨らむ 華やかで可愛らしいデザインのものが多い ロマンチックな雰囲気を演出できる 広い会場での挙式や披露宴におすすめ | |
マーメイドライン 上半身はタイトで、裾が人魚の尾ひれのように広がる エレガントで大人っぽい雰囲気 身長の高い方におすすめ | |
エンパイアライン 胸元からスカートの裾が広がる ナチュラルな雰囲気 お腹を締め付けないので妊婦の方にもおすすめ ガーデンウエディングにおすすめ | |
スレンダーライン 細身のシルエットでスカートの裾があまり広がらない シンプルなデザインが多い スタイリッシュな雰囲気 レストランウエディングやリゾートウエディングにおすすめ | |
ベルライン スカートの裾がベルの形で膨らむ ゴージャスで華やかな雰囲気 ホテルウエディングや広い会場におすすめ | |
ミニドレス スカートが膝丈 動きやすく、可愛らしい雰囲気 シューズにもこだわりたい方におすすめ | |
セパレートドレス トップスとスカート部分が分かれている 上下の組み合わせを自由に選べる おしゃれを楽しみたい方、個性を出したい方におすすめ |
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ドレス選びのサポートで抑えておきたいポイント
ドレス選びについて、お客様からの相談に乗る時に抑えておきたいのが以下の点です。
①希望のイメージ・予算
まずは、お客様がどのようなウエディングドレスを求めているのか、希望するイメージや予算について、丁寧に聞いていくことが大切です。たとえば、「可愛らしくよりも、大人っぽくて上品な雰囲気にしたい」という方にはAラインやマーメイドラインをおすすめするなど、お客様の希望を知ることによって、お客様のニーズを汲んだ提案やアドバイスができます。
また、ウエディングドレスのレンタル料は10~40万円と、金額にはかなり幅があります。実際に試着を行う日の前日までに、お客様から予算を伺っておくこともスムーズなドレス選びにつながります。
もちろん、イメージや予算について悩んでいるお客様もいるでしょう。そんな時は、お客様に資料をお渡しする、過去に担当した方の事例をお話するなど、より細やかなサポートが求められます。
②身体の悩みやコンプレックスへの配慮
お客様から身体の悩みやコンプレックスを伺った場合は、それらに配慮した上での提案やアドバイスが望まれます。
たとえば、「なるべく背を高く見せたい」という方にはAラインのドレス、「二の腕が気になる」という方には肩回りのデザインがシンプルなドレスをおすすめするなど、お客様が悩みやコンプレックスを気にせずに結婚式を楽しめるようなドレス選びのサポートが望まれます。
③結婚式会場の広さや雰囲気
ドレス選びをサポートする時は、お客様がどのような会場で挙式や披露宴を行うのかをしっかり把握しておきましょう。
ホテルウエディング、ゲストハウスウエディング、ガーデンウエディング、レストランウエディングなど、現代の結婚式にはさまざなスタイルがあり、会場によって広さや雰囲気も異なります。
ホテルの大宴会場で披露宴を行う方にはプリンセスラインやベルラインのボリューム感のあるドレス、ガーデンウエディングには動きやすいエンパイアラインなど、お客様の結婚式会場にマッチしたドレスの提案が求められます。
なお、キリスト教式の場合は肌の露出を抑えたデザインのドレスが望ましいとされています。
④試着時の準備物
円滑にウエディングドレスの試着ができるよう、試着を行う際に必要な準備物について、お客様にしっかりお伝えしましょう。
試着時に、お客様にご用意いただく準備物としては、以下が挙げられます。
カメラ スマートフォン、デジタルカメラなど ドレス試着時の撮影に使用 正面・バストアップ・後ろ姿の3パターンを撮影するとよい | |
ストッキング ドレス試着でヒールの靴を履く時に必要 ひざ丈のものでもOK | |
アクセサリー パールのネックレスやイヤリングなど 結婚式当日に身につけたいものがあれば持参する |
ドレス選びのサポートは、傾聴力と提案力が大切!
今回は、ホテル&ブライダル業界で転職活動を検討中の方向けに、ウエディングドレスの種類や、ドレス選びのをサポートで抑えておきたいポイントをご紹介しました。ドレス選びをサポートする時は、お客様の悩みや希望を丁寧に聞く「傾聴力」、お客様に合ったドレスをおすすめする「提案力」が必要になります!
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