ホテル・ブライダル業界の転職活動では、「業界研究」「企業研究」をしっかり行うことが大切です。「なぜ、業界・企業研究をやる必要があるの？」「どのようなやり方をするの？」と気になっている方もいるでしょう。今回は、ホテル・ブライダル業界の転職活動を検討中の方に向けて、業界研究・企業研究を行う目的や方法について紹介していきます！
目次
業界研究・企業研究とは？
「業界研究」は、その業界の構造、動向、将来性、課題、マーケットなどを調べ、業界の全体像を把握していきます。
「企業研究」は、1社1社の企業について、基本情報、事業内容、経営理念などを調べ、志望企業への理解を深めます。
通常、まず先に業界研究を行い、その後に企業研究を行います。
業界研究・企業研究の目的は？
業界研究・企業研究を行う目的としては、主に以下の2つが挙げられます。
①ミスマッチ防止
1つ目が、入社後のミスマッチ防止です。
自分が希望する業界や企業についての情報収集が不足していると、たとえ希望の企業から内定を得られても、入社後に「自分のイメージしていた会社や仕事」とのギャップが激しく、ミスマッチが起きることがあります。
その結果、「自分には合わない」「転職に失敗した」と判断し、早期離職してしまう人もいます。
入社後のミスマッチを極力防ぐために、業界研究・企業研究でしっかり情報収集を行いましょう。
②選考通過率を上げる
2つ目は、転職活動での選考通過率を上げるためです。
業界研究・企業研究を行うことで、業界や企業への理解が深まり、「どのような人材が求められているか」「この企業で活かせる自分のスキルや強み」などが見えてきます。
その結果、書類や面接で、志望動機、自分の持っているスキルや強みをロジカルに伝えることができ、選考通過にもつながります。
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業界研究の方法
ホテル・ブライダル業界の業界研究は、以下の流れで進めます。
①業界をピックアップ
②情報収集
③情報を分析する
①業界をピックアップ
自分の希望する業界だけでなく、関連ある業界もいくつかピックアップすることで、さまざまな角度から分析できます。
【ホテル業界と関連のある業界】
・旅行業界
・飲食業界
・航空業界
・人材サービス業界
・ブライダル業界
など
【ブライダル業界と関連のある業界】
・エステ業界
・化粧品業界
・アパレル業界
・ジュエリー業界
・百貨店業界
・ホテル業界
など
②情報収集
ホテル・ブライダルの業界研究における情報収集ツールには、以下のものが挙げられます。
【新聞・業界紙】
・タイムリーな情報が得られる
・情報の信頼性、客観性が高い
・業界紙は「週刊ホテルレストラン」「ブライダル産業新聞」などがある
【書籍】
・「会社四季報（上場企業特色や業績やを詳しく掲載）」「業界地図（業界ごとの勢力図や関係がひと目でわかる）」など
・データ量が多い
・業界の全体像が把握できる
このほか、業界団体のWebサイト（一般社団法人日本ホテル協会、一般社団法人全日本シティホテル同盟、一般社団法人全日本ホテル連盟、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会など）、各企業の公式サイトから情報を得ることもできます。
ネットニュースも活用できますが、誤情報には注意が必要です。
また、転職エージェントに登録し、業界に詳しいキャリアアドバイザーから話を聞いてみるのもおすすめです。「バリプラNext」でも転職エージェントサービス（無料）を行なっていますので、是非活用してみてくださいね。
③情報を分析する
業界研究で収集した情報は、ノート、Wordなどの文書ファイルで自分なりにまとめ、分析します。
【チェックしたい項目】
・市場規模
・サービス内容
・顧客（BtoB、BtoCなど）
・ビジネスモデル（利益を生み出す構造）
・将来性
・今後の課題
・代表的な企業
・関連する業界
・求められる人材
業界について自分なりにまとめ、分析することで、より理解が深まります。
企業研究の方法
ホテル・ブライダル業界の企業研究は、以下の流れで行います。
①気になる企業をピックアップ
②情報収集
③情報を整理する
①気になる企業をピックアップ
まずは、自分が興味を持ち「働いてきみたい」と感じる企業をピックアップします。業界研究でチェックした代表的な企業について調べてみるのもよいでしょう。
転職にあたり、勤務時間や休日など「譲れない条件」がある場合は、あらかじめ求人情報を検索して絞り込んだ上で、企業研究を行う企業をピックアップすることをおすすめします。
バリプラNextでも、ホテル・ブライダルの企業をいくつか紹介していますので、ぜひチェックしてみてください！
②情報収集
ホテル・ブライダルの企業研究での情報収集ツールには、以下のものが挙げられます。
【企業の公式情報】
・企業の公式サイト、採用サイト、SNSなど
・企業の基本情報、沿革などが詳しく記載されている
・その企業のアピールポイントがわかる
・SNSでは、職場の環境や雰囲気が掴めることも
【転職情報サイト】
・転職者向けの情報が集約されている
・他の企業との比較検討がしやすい
【新聞・業界紙】
・タイムリーな情報を得られる
・代表者や社員のインタビュー記事があれば要チェック
【書籍】
・「会社四季報」「業界地図」など
・業界内での立ち位置が掴める
このほか、企業が開催するカジュアル面談では、社員の方と直接コミュニケーションが取ることができ、社内の雰囲気や仕事内容がイメージしやすくなります。
また、転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーから自分と企業とのマッチングについて意見を聞いてみることができます。「バリプラNext」でも、転職エージェントサービス（無料）を実施していますので、是非ご活用ください！
③3Cの観点で情報を分析する
企業についての情報を得たら、3C（自社：company／ 顧客・市場：customer／ 競合：competitor）の観点から、分析し、ノートや文書ファイルでまとめます。
【自社：company】
・企業名
・基本情報（所在地、設立、資本金、代表者、従業員数及び平均年齢など）
・企業理念
・事業内容
・売上高
・ビジネスモデル
・勤務時間
・社内制度や福利厚生
など
【顧客・市場：customer】
・顧客、ターゲット層
・市場規模
・顧客ニーズ（顧客はなぜその企業を選ぶのか）
など
【競合：competitor】
・競合他社（3社ほどピックアップ）
・競合他社の特徴
・競合他社と自社の違い
3Cの観点から企業を分析することで、その企業について客観的に理解できます。その結果、企業がどんな人材やスキルを求めているのか、自分の転職目的やこれまでの経歴やスキルとはマッチしているのか、といったことが見えてきます。もちろん実際に応募する時の書類作成や面接対策にも活かせるでしょう。
業界研究・企業研究は効率的に行おう！
今回は、ホテル・ブライダル業界で転職を考えている方向けに、業界研究・企業研究の目的や方法についてお伝えしました。業界研究・企業研究はとても大切な作業ですが、あくまでも転職活動の通過点。ポイントを抑え、効率的に進めていけると良いですね！
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