ホテル業界の離職率が高い理由とは? ポジティブな理由の離職が多いって本当?

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ホテル業界への転職を考えている方の中には、離職率が高いという話を聞いたことがある方もいるかも知れません。離職率が高いと聞くと、自分には向いているのか、続けられるか不安になりますよね。実際のところはどうでしょうか。
今回は、ホテル業界の離職率が高いというのが本当なのか、その理由、ホテル業界の転職事情などをご紹介していきます!

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ホテル業界は離職率が高いって本当?


ホテル 宿泊予約課 宿泊予約 仕事内容

ホテル業界の離職率が高いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
厚生労働省の雇用動向調査によると、宿泊業の離職率は約27%と、日本全体の平均である約15%より10%以上も高い結果になっています。その背景には、厳しい労働環境や給与面での課題が影響しています。

働く環境が整っていないと、どんなにやりがいを感じる仕事でもモチベーションの維持が難しいですよね。その結果、人手不足が慢性化しており、労働環境や待遇の改善が業界全体での大きな課題となっています。「ホテルで働きたい!」という気持ちで就職したものの、実際に働いてみると理想とのギャップに悩み、結果として離職を選ぶという方も少なくありません。

参考:令和5年雇用動向調査結果/厚生労働省

入社後のミスマッチを防ぎたいという方は、こちらの記事をご覧ください。↓
入社後のミスマッチを防ぐには? 早期離職の前に確認すべきこともご紹介! ホテル・ブライダル業界の転職活動

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ホテル業界で離職率が高いと言われる理由とは?


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ホテル業界での離職率が高いと言われる背景には、どのような理由があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

①給与が安い

厚生労働省や国税庁の調査などによると、ホテル業界の平均年収は約350万円で、日本全体の平均年収460万円と比べると低めです。月給に換算すると約29万円ですが、年収幅も約280~500万円と比較的狭いです。そのため、勤務先や経験・スキルによる大きな差が少ないのも特徴ですが、収入面に不満を感じる方が多いのが現状です。

仕事が大変でも、収入が高ければ頑張れる、という方もいるかも知れませんが、ホテル業界では給与が低いということが高い離職率の一因になっているとも言えます。
ただし、マネージャーや支配人などの管理職のポジションに就くことで、収入アップを目指すこともできます。お客様に最高のおもてなしを提供する経験を積みながら、着実にキャリアアップを目指せるのもホテル業界の魅力の一つですね。

支配人の給与やキャリアパスについてはこちらから↓
ホテルの支配人・副支配人の平均年収とキャリアパスをご紹介!

参考:令和5年賃金構造基本統計調査/厚生労働省
参考:令和5年分民間給与実態統計調査/国税庁
参考:ホテルスタッフの仕事の年収・時給・給料/求人ボックス

②勤務形態が不規則

ホテルは基本的に24時間営業なので、シフト勤務がほとんどです。夜勤や不規則な労働時間に加えて、人手不足のホテルでは残業が増えることも多く、生活リズムの乱れが負担になる場合もあります。
ただ、夜勤の場合は通勤時の満員電車を避けられるため、移動時のストレスが少ないという声も聞きます。シフトの時間が不規則でも、自分に合った働き方を見つけることができれば仕事がより楽しく感じるかも知れませんね。

③慢性的な人手不足

離職率の高さにより、人手不足が常態化しているホテルもあり、その場合一人ひとりの業務量が増えやすく、結果として長時間労働や休日出勤が発生し、こうした負担の積み重ねから退職を選ぶという方もいます。

ホテルにもよりますが、フロントの予約受付やお客様のご案内接客業務全般を担うホテルによっては、フロント業務や接客サービスに限らず、さまざまな業務を兼任することがあります。複数の業務を担当することを負担だと感じる方もいるかも知れません。ただ、様々な業務を経験できるということは、自分に合った業務が見つけやすくなる上にスキルも磨くことができるので、一つの業務をずっと続けるより楽しく働けるという声もありますよ。

④休日が不規則で少ない

ホテル業界では、土日祝日や年末年始のような繁忙期には休みを取りづらく、週休2日制であっても連休が取りにくいケースも少なくありません。また、人手不足のホテルでは、環境的に有給休暇を取ることが難しい場合もあります。
家族や友人となかなか休みが合わせられないということもありますが、平日休みには旅行の費用が抑えられる、役所や病院などの平日にしか営業していない場所にも行きやすいというメリットもありますよ。

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ホテル業界の離職はポジティブな理由も多い


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ホテル業界で離職率が高いと言われる理由に、労働環境や給与水準の問題もありますが、転職によって待遇が向上するケースが多く、業界内での転職が一般的であることも影響しています。特に、外資系ホテルや高級ホテルでは労働環境や給与水準が比較的恵まれており、キャリアアップを目的とした転職も多いです。

また「経験を積んで他のホテルでチャレンジしたい」「より自分の強みを活かせる職場を探したい」など、新しい環境に挑戦したいという理由で転職を考える人も多く、業界内でのキャリアの選択肢が広がっています。
このように、転職によってキャリアアップが望めることや、新しい環境に挑戦しやすい風土があることから、ホテル業界では転職が一般的であり、ハードルが低いと言えます。

さらに、最近では働き方改革の影響で労働環境の改善も進み、休館日を設けたり、残業を規制したりするなどの取り組みが広がっています。こうした変化により、ホテル業界はより働きやすい環境へとシフトしつつあります。

ホテル業界の「働き方改革」について詳しくはこちらから↓
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一つのホテルで長く働き続ける人の特徴


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ホテル業界では離職する人がいる一方で、一つのホテルに長く勤める人もいます。どんなひとが長く働いているのでしょうか。

①キャリアを続けるために働き方を工夫している

ホテル業界では、働き方を工夫しながらキャリアを続ける人がいます。最近は働き方改革として、働きやすさを重視したシフト制や労働環境の整備が進んでいます。特に、勤務間インターバル制度の導入により、十分な休息時間を確保できるようになりました。
勤務間インターバル制度とは、終業時刻から次の始業時刻の間に一定時間以上の休息時間(インターバル)を確保する仕組みのことです。残業などで業務時間が伸びてしまった場合に、次の日の始業時間を遅らせることで労働者の生活時間や睡眠時間を確保する目的があります。

参照:勤務間インタ-バル制度について/厚生労働省

また、日中の時間を有効活用するためにあえて夜勤を選択したり、仕事と家庭の両立をしたい人は短時間勤務を活用したりと、ライフスタイルに合わせたフレキシブルなシフトや、一部の職種でのテレワークの導入など、多様な働き方が可能になっています。
その結果、自分に合った働き方を見つけながら一つのホテルで長く働き続ける人も増えています。

②キャリアアップを見据えて経験を積んでいる

ホテル業界でのキャリアには、特定の職種に特化し、専門性を高めるスペシャリストと、幅広い経験を積みながらホテル運営に関わることを目指すゼネラリストの2つの道があります。スペシャリストとしてシェフやソムリエ、コンシェルジュなどの専門職を極める人もいれば、宿泊部門や料飲部門を経験しながら管理職を目指し、最終的には総支配人へキャリアアップする人もいます。

どちらの道を選ぶにしても、安定したキャリアを築くためには経験の積み重ねが不可欠です。そのため、将来のキャリアを見据えて一つのホテルで長く働き続ける人が多い印象です。

ホテル業界の経験を活かして他業界に転職できる?


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ホテル業界で培ったスキルは、他業界でも活かせるものが多いため、異業種への転職も十分可能です。特に、ビジネスマナーや高いホスピタリティ、コミュニケーション力や語学力などは営業職や接客業で強みになります。

ただし、転職の難易度は年齢によって異なります。
20代から30代前半であれば、様々な業務を経験しながらキャリアを築くチャンスが多く、転職の選択肢も広がります。一方で、40代や50代になると、ホテル業界での豊富な経験が評価されるケースもありますが、業界未経験の職種や体力的な負担が大きい職種では、希望する待遇を得るのが難しくなることもあります。

ホテル業界で身に付けたスキルをどのように活かせるのかを考えながら、自分に合った転職先を見極めることが重要です。

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内定を得るための年代別ポイントをご紹介! ホテル・ブライダルの転職活動

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