結婚式のプランニングを行いたいと考え、ホテル・ブライダル業界での転職活動を検討中の方もいるでしょう。今回は、「挙式」「アフターセレモニー」「披露宴」それぞれでどのような演出が人気なのか、紹介していきます!
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目次
「挙式」の人気演出
①ベールダウン
「ベールダウン」は、挙式が始まる直前に花嫁のフェイスベールを、新婦の母親や親族がおろしてあげる演出です。「魔除け」「母親が娘にしてあげる最後の身支度」といった意味が込められています。
西洋から伝わった儀式とあって、教会式(キリスト教式)や人前式での演出として取り入れられることが多く、
- 控室で、身内のみの立ち合いで行われるケース
(メリット:ゲストの目を気にしなくてよい、感極まって新婦や母親が泣いてしまった時もすぐにお化粧直しに対応できる) - 新婦がバージンロードを歩く直前に、ゲストに見守られながら行われるケース
(メリット:ゲストと感動を共有できる、バージンロードで素敵な写真が撮れる)
があります。
ベールダウンを挙式の演出として取り入れる場合、ウエディングプランナーは、それぞれのケースのメリットを説明します。「どんなベールを選べばよいか」「母は留袖を着るため、ベールをおろしづらいのでは?」など、新郎新婦から不安が寄せられることもあるので、丁寧にヒヤリングを行い、不安を取り除くための工夫やアイデアを提案していくことが求められるでしょう。
②リングリレー
「リングリレー」は、指輪交換の時に、リボンに通した指輪をゲストによって新郎新婦の元に届ける演出です。
ゲスト参加型の演出なので、会場に一体感が生まれます。人前式でよく取り入れられます。
リングリレーの一般的な流れは、以下になります。
①新郎側、新婦側のバージンロード側のゲスト席にリボンを用意。
②新郎新婦入場後、バージンロード側のゲストがリボンを持つ。
③最後列のゲストからリングリレーがスタート。
④最前列のゲスト(新郎新婦の両親であることが多い)が届いた結婚指輪をリボンから外し、リングピローに納める。
⑤結婚指輪が揃ったら、新郎新婦の指輪交換が行われる。
リングリレーを実施する場合、ウエディングプランナーは、リングリレーの参加人数や所要時間などに配慮しながらプランニングを進める必要があります。
③リングボーイ・リングガール
「リングボーイ・リングガール」は、結婚指輪を納めたリングピローを運ぶ子どものことです。教会式(キリスト教式)や人前式で人気の演出で、新郎新婦の親戚などで4~10歳くらいの子どもが担うケースが多いといえます。
演出の流れは、会場やそれぞれの挙式によって異なりますが、
①新郎入場
②リングボーイ・リングガールが入場し、新郎にリングピローを届ける
③リングボーイ・リングガールが席に戻る
③新婦入場
という順番が一般的です。
幼い子どもが、大切な結婚指輪を運ぶという重要な役割を一生懸命こなす姿は、とてもかわいらしく、新郎新婦やゲストの心を和ませてくれます。
ウエディングプランナーは、子どもが指輪を落とさない形状のリングピローを提案するなど、演出が滞りなく進むようアイデアを出します。また、万が一当日に子どもが泣いてしまった場合の対応についても「ママに子どもを抱っこして届けてもらう」など、新郎新婦と話し合っておきます。
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挙式後の「アフターセレモニー」の人気演出
①フラワーシャワー
アフターセレモニーの定番中の定番ともいえる「フラワーシャワー」は、挙式後、教会から出てきた新郎新婦にゲストが花びらを撒いて祝福する演出です。花の香りによって新郎新婦の周囲を清め、悪魔や災難から守るという意味を持ちます。
フラワーシャワーで使用する花びらの選択肢としては、
- 生花
(花本来の香りを楽しめるが、高価で傷みやすい) - 造花
(費用を抑えられるが、花本来の香りを楽しむことができない) - 生花と造花の混合
が挙げらます。式場側が花びらを手配する場合もあれば、新郎新婦が持ち込みとなる場合もあります。
ウエディングプランナーは、新郎新婦の要望(予算、花の種類や色、生花or造花など)をヒアリングした上で、会場の広さや当日雨が降った場合の対応などにも考慮しながら、アイデアを出していきます。会場によってはフラワーシャワーができないところもありますので、注意が必要です。
このほか、お米を撒く「ライスシャワー」、リボンを撒く「リボンシャワー」、羽を撒く「エンジェルシャワー」、シャボン玉を飛ばす「バブルシャワー」などがあります。
②バルーンリリース
「バルーンリリース」は、屋外でゲストが一斉に風船を飛ばす演出です。ゲスト全員が参加でき、華やかで写真映えもするため、近年アフターセレモニーの演出として好評を得ています。
演出に必要な風船は、式場側に手配する場合、新郎新婦で手配する場合があります。
ウエディングプランナーは、結婚式のテーマに合った風船の色や形、予算、当日のバルーンリリースを行うタイミング、雨天時の対応(風船を披露宴会場の装飾に活用するなど)について、新郎新婦の要望を汲み取り、提案していくことが求められます。
③ブーケトス
「ブーケトス」は、挙式後に新婦が後ろ向きになり、ゲストにブーケを投げる演出です。「幸せのおすそ分け」という意味があり、ブーケを受け取ったゲストは次に幸せになれるとされています。屋外で行われることが多いですが、会場によっては屋内でも行えます。
新婦が投げやすく、また水分などが飛ばないように、小ぶりで軽量な造花のブーケを用意することもあります。かつては未婚女性のゲストが参加する演出でしたが、近年はゲスト全員参加で行われるケースが増えてきています。
ウエディングプランナーは、挙式後にブーケトスを実施するタイミング、使用するブーケの選定などについて、新郎新婦と打ち合わせを行います。ブーケトスはゲスト参加が欠かせない演出ですが、ゲストの中には参加に抵抗を感じる方もいるかもしれません。ブーケトスの演出が盛り上がるよう、ゲストへの配慮(アナウンスの際に未婚女性に限定した呼びかけをしない、参加を無理強いしないなど)への配慮を含めたアドバイスやアイデア出しが求められます。
「披露宴」の人気演出
①テーブルラウンド
「テーブルラウンド」は、お色直しを済ませた新郎新婦が再入場時にゲストのテーブルを順番に回る演出です。新郎新婦とゲストが近距離で交流できるとあって、多くの披露宴で取り入れられています。テーブルごとに記念写真を撮影するため「フォトラウンド」「フォトサーブ」とも呼ばれます。
また、テーブルラウンドの際に、新郎新婦が各テーブルのキャンドルに火を灯していく「キャンドルリレー」、新郎が各テーブルのゲストにビールを注いで回る「ビールサーブ」などが行われることもあります。
テーブルラウンドは人気の高い演出ですが、ゲストの人数やテーブル数などによっては時間がかかってしまうので、ウエディングプランナーはタイムスケジュールに熟慮しながらプランニングすることが求められます。
②ファーストバイト
「ファーストバイト」は、新郎新婦が最初の共同作業としてウエディングケーキにナイフを入れる「ケーキ入刀」の直後に、お互いにケーキを食べさせ合う演出です。新婦がビッグスプーンやシャベルなどを使って新郎に大盛りのケーキを食べさせる光景は、披露宴の定番ともいえます。最近はケーキにこだわらず、新郎新婦の好きな食べ物でファーストバイトを行う結婚式も増えています。
ウエディングプランナーは、ファーストバイトの雰囲気に合ったBGMを提案するなど、会場が盛り上がるようなアイデアを出していきます。
③ドレス色当てクイズ
「ドレス色当てクイズ」は、新婦が着用するドレスカラーを予想するゲームです。演出方法はさまざまですが、一般的には、披露宴会場に入る際にゲストが投票し、正解したゲストにはギフトが贈られます。ゲスト全員が参加でき、小さなお子様でも楽しめる演出として安定した人気があります。
ウエディングプランナーは、投票に必要なアイテム、正解者に贈るギフトなどについて新郎新婦の相談に乗り、アイデアを出していきます。
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今回は、ホテル・ブライダル業界の転職を考えている方向けに、結婚式の「挙式」「アフターセレモニー」「披露宴」それぞれで人気の演出について紹介しました。
今回紹介した演出のほかにも、結婚式を素敵にする演出は数多くあり、ウエディングプランナーは新郎新婦の要望を丁寧に聴き、予算や季節等にも考慮しながら、新郎新婦の理想を実現できるようなプランニングを行うことが求められます。
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