会社を退職する時は「退職願」「退職届」「辞表」のどれを提出すればよいのか、どのような書式で書けばよいのか、気になっている方もいるのではないでしょうか? 今回は、ホテル・ブライダル業界で転職を考えている方向けに、「退職願」「退職届」「辞表」の違いやそれぞれの書き方を紹介します!
「退職願」「退職届」「辞表」の違い
まずは、「退職願」「退職届」「辞表」の違いについて、下記の表で見ていきましょう。
退職願 | 会社に退職を願い出るための書類 退職の意志を示せる 退職希望日を記入する 直属の上司に手渡しで提出する 撤回が可能 口頭での願い出も可能 退職交渉期間が短い場合は用意しておくとよい 就業規則に提出期限が記載されていることもある |
退職届 | 会社に退職を届け出るための書類 退職の承認・確定後に提出する 正式な退職日を記入する 提出先は会社によって異なる 撤回ができない 就業規則に提出期限が記載されていることもある |
辞表 | 役員や公務員が辞職・退職を届け出るための書類 退職届に相当する 会社員など雇用されている立場の人は提出不要 |
多くの会社では、退職願、退職届について「退職希望日の1〜2カ月前に提出する」などと就業規則で規定しています。転職を考え始めた時は、早めに現在の会社の就業規則を確認しておきましょう。
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「退職願」「退職届」の書き方
退職願、退職届を書く時の基本的なルールは以下になります。
書式 | 縦書き・手書き |
筆記用具 | 黒ボールペンもしくは万年筆 「消せるボールペン」はNG |
用紙 | 縦書き・白色の便箋 B5もしくはA4サイズ 罫線の有無は問わない |
封筒 | 郵便番号欄なし・白色 長形4号(B5対応)もしくは長形3号(A4対応) |
「退職願」「退職届」の書き方
①タイトル
それぞれ「退職願」「退職届」と書きます。
②書き出し
本文1行目の下部に「私儀(わたくしぎ)」と書きます。「私ごとではありますが」という意味です。
③退職理由
・自己都合による退職の場合は、「一身上の都合により」と書きます。
・会社都合による退職の場合は、退職願を書く必要はありません。退職届には「退職推奨に伴い」「部門縮小により」など具体的な理由を書きます。
④退職日
・退職願には、退職希望日を書きます。
・退職届には、上司との相談で確定した退職日を書きます。
⑤文末
・退職願には、願い出る意味で「お願い申し上げます」と書きます。
・退職届には、報告として「退職いたします」と書きます。
⑥提出日
提出する日付を書きます。
⑦所属部署名、氏名、捺印
宛名より下の位置に、所属部署名、氏名を書き、捺印をします。
⑧宛名
会社の最高執行責任者の役職名、名前、「殿」「様」などの敬称を書きます。
自分の名前よりも上方に書くようにしましょう。
封筒に用紙を入れる時のマナー
【封筒の書き方】
表面:中央に「退職願」もしくは「退職届」と書きます。
裏面:左下に「所属部署名」「氏名」を書きます。
【用紙の折り方】
退職願、退職届の便箋は三つ折りにします。
① 便箋を正面に置き、下側を上に向かって折ります。
② ①で折った下側を覆うようにして、上側を下に向かって折ります。
【便箋を封筒に入れる】
① 「★」の部分(便箋の右上)が、封筒裏面の上部にくるようにして入れます。
② 封をします。
「退職願」「退職届」はマナーが大切!
今回はホテル・ブライダル業界で転職を考え中の方に向けて、「退職願」「退職届」「辞表」の違い、退職願と」それぞれの書き方についてご紹介しました。円満退職のためにも、退職願や退職届を書く時のマナーをしっかり押さえておきたいですね。
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