ホテル業界では従業員の働きやすさを向上させるため、宿泊割引や研修制度など、独自の福利厚生が充実しています。この記事では、福利厚生の種類と、各ホテルの具体的な福利厚生の例を詳しく紹介していきます!
目次
福利厚生には2種類ある
①最低限度の福利厚生「法定福利厚生」
法定福利厚生は、法律で企業に対し定められている6つの福利厚生です。
法定福利厚生6つ
1.健康保険
2.介護保険
3.雇用保険
4.労災保険
5.厚生年金保険
6.子ども子育て拠出金
上記の福利厚生は企業において必ず用意されているため、就職活動の際ポイントになってくるのは、このあと紹介する「法定外福利厚生」です。
②ホテルによって異なる福利厚生「法定外福利厚生」
法定外福利厚生は、法律でその有無を義務付られておらず、企業ごとで独自に設けている福利厚生です。
法定外福利厚生の例
・交通費支給
・慶弔見舞い金
・育児介護手当
・各種休暇制度
・健康診断の受診料補助
・フレックスタイム制度
・短時間勤務制度
・資格取得支援制度
適用条件や手当の金額上限有無などは、各企業の方針によって異なるため、転職活動前に必ず確認しておくようにしましょう。
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ホテルならではの福利厚生の例
①グループホテル・レストラン優待
ホテルに勤務していると、そのホテルのグループ企業で経営している宿泊施設やレストランを、割引金額で利用できる場合があります。
普段から外食や旅行を好んでする人や、家族が多い人にとって、嬉しい福利厚生です。
②スキルアップサポート
ホテル業務に必要な語学力や資格取得の費用補助、社内でキャリアアップするためのサポートなど、企業によって様々なスキルアップサポートが福利厚生として用意されています。
ホテル内の業務は多岐に渡るため、入社後の研修制度も各ホテルで充実している場合が多く、新しい業務やポジションにチャレンジしたい人にとって嬉しい環境と言えるでしょう。
③社員専用の休憩スペース
社員食堂やリラクゼーションルームなど、ホテルによっては社員専用の休憩スペースが用意されている場合があります。
とあるホテルでは、社員用リラクゼーションルームにマッサージチェアがあり、休憩中や退勤後に利用することが可能です。また、社員食堂では福利厚生の一環として、低価格で食事ができるよう価格設定されています。
ホテルでの仕事はシフトが不規則で心身への負担が積み重なることもしばしばあるため、低価格で美味しい食事を取れたり、リラクゼーションルームを利用できたりすることは、ホテル勤務への強い励みになるでしょう。
各ホテルの福利厚生の充実度について
①各ホテルの福利厚生を比較
ここでは、実際にある各ホテルの福利厚生を紹介していきます。
以下4つのホテルは、ホテルの各グレードから1箇所ずつ紹介していますが、福利厚生の内容は、ホテルのグレードに応じて充実するわけではありません。
その点を念頭に置きながら、ホテルの福利厚生にはどんなものがあるか、見ていきましょう。
ラグジュアリーホテルAの場合
手当・各種休暇制度 | その他福利厚生 |
■年間休日129日 ■完全週休2日制(公休104日) ■夏期休暇 ■正月休暇 ■有給休暇 ■慶弔休暇 ■産前産後休業 ■育児休業 ■介護休暇 ■交通費全額支給 ■時間外勤務手当 ■深夜勤務手当 ■住宅手当 ■家族手当 ■食事手当 ■宿泊手当 ■各種社会保険完備 | ■健康診断 ■慶弔見舞金 ■リラクゼーションルーム ■会員制リゾート施設利用可 ■資格取得補助制度 |
ラグジュアリーホテルAでは、会社に申請可能な休暇や手当が充実しています。
また、ホテル従業員が利用できるリラクゼーションルームや会員制リゾート施設利用可など、社員が心地よく働けるような配慮も見受けられます。
ハイエンドホテルBの場合
手当・各種休暇制度 | その他福利厚生 |
■年間休日118日 ■有給休暇 ■慶弔休暇 ■介護休暇 ■アニバーサリー休暇 ■産前産後休業 ■育児休業 ■残業手当 ■深夜手当 ■交通費支給 ■各種健康保険完備 | ■グループホテル・レストラン特別料金 ■表彰制度 ■制服貸与 ■従業員食堂あり |
ハイエンドホテルBでは、グループホテル・レストラン特別料金や従業員食堂など、社員がお得に社内サービスを受けられる福利厚生が用意されています。
アッパーミドルホテルCの場合
手当・各種休暇制度 | その他福利厚生 |
■交通費支給 ■有給休暇 ■慶弔休暇 ■各種健康保険完備 ■外国語会話手当 | ■制服貸与 |
アッパーミドルホテルCでは、社員のスキルアップを応援する福利厚生外国語会話手当を用意しています。
カジュアルホテルDの場合
手当・各種休暇制度 | その他福利厚生 |
■年間休日数115日 ■有給休暇 ■慶弔休暇 ■産前産後休業 ■育児休業 ■交通費支給 ■超過勤務手当 ■深夜勤務手当 ■慶弔見舞金 ■退職金制度 ■各種健康保険完備 | ■確定拠出年金 (HR401k) ■自社関連施設利用割引制度 ■自社投資法人累積投資制度 ■永年勤続表彰 ■定年退職者表彰 ■各種社内研修 ■社内ビジネススクール ■キャリアアップサポートプログラム ■資格取得支援制度 ■学習休職制度 |
カジュアルホテルDでは、社員の表彰や研修、スキルアップ支援にキャリアアップ支援など、社員ひとりひとりの成長を応援する福利厚生が充実しています。
②福利厚生の充実度は、ホテル運営会社による
先述した4つのホテルの例の通り、福利厚生の数や充実度は勤務するホテルのグレード・職種に影響を受けず、ホテルを運営している企業の方針によります。
そのため、転職先の福利厚生を重視する場合には、勤務したいホテルの知名度やグレードだけにこだわらず、募集要項の就労条件や福利厚生にしっかり目を通しておくのがおすすめです。
ホテルの福利厚生に関する詳しい内容については、以下の記事をご覧ください↓
・社員寮・社宅の付いたホテルに転職 メリット&デメリットをご紹介!
・ホテルにはどんな研修制度がある? 参加する時に意識したいポイントもご紹介!
まとめ
今回は、ホテル業界に就職した場合の福利厚生について、詳しく紹介しました。
福利厚生には法定福利厚生と法定外福利厚生の2種類あり、法定外福利厚生の内容はホテルによって様々です。
勤務したいホテルを見つけたら、就労条件にある福利厚生をしっかりチェックし、自分が希望する働き方ができるかどうかじっくり検討しましょう。
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