近年、多くのホテルが「朝食」のサービスに注力しています。ホテルへの転職活動を始めるにあたり、ホテルではどのような考えの元で朝食サービスを行っているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、ホテル・ブライダル業界で転職を検討している方に向けて、ホテルの朝食サービスについてご紹介します!
目次
「朝食」はホテルの印象を左右する
パンやごはん、スープや味噌汁、卵料理、肉や魚、サラダ、デザート、コーヒー…。ホテルの朝食は、ビュッフェやバイキング形式が多いこともあり、メニューがとても充実しています。見ているだけでワクワクしてきますよね。選ぶのに迷ってしまう方もいるでしょう。
このように、ホテルが朝食サービスに力を入れて取り組むのには、理由があります。
宿泊されたお客様にとって多くの場合、朝食はホテルで最後に利用するサービス。「ピーク・エンドの法則」と言って、人間の評価基準は、絶頂期(ピーク)や最後(エンド)の印象によって決定づけられる傾向にあるとされています。ホテルの朝食は、ホテルの最終的な印象を左右する重要なサービスになるのです。
また、近年は出張での利用が多いビジネスホテルでも、朝食サービスを充実させるようになりました。株式会社イードが2019年に実施した『ビジネスホテルに関する調査』(※)では、ビジネスホテルを選ぶ際に重視する点として、約3割の人が「朝食」を挙げています。
(※)https://u-site.jp/survey/business-hotels-2
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ホテルの朝食は「ビュッフェ」「バイキング」が一般的
ホテルの朝食は、お客様が自身で好きな料理やドリンクを取り分けるスタイルが多く、「ビュッフェ」もしくは「バイキング」と呼ばれています。実はホテルでは、このようなスタイルで朝食サービスを行うことで様々な効果やメリットが生まれるのです。また、「ビュッフェ」と「バイキング」の違いについても解説しますね。
①ホテルの朝食で「ビュッフェ」「バイキング」を行うメリット
ホテルの朝食で「ビュッフェ」「バイキング」を導入するメリットとしては、以下の点が挙げられます。
【食品ロスが少ない】
その日ごとにメニューを決定できるため、原価の安い食材、在庫が余っている食材を活用できる。その結果、食材コストを抑えることができ、食材の廃棄も減らせる。
【少人数のスタッフで対応できる】
朝食サービスは早朝勤務となり、スタッフ確保が容易でない場合もある。セルフ式であれば、少人数のスタッフで調理やサービスに対応できる。結果、人件費を抑えられる側面も。
②「ビュッフェ」と「バイキング」の違いは?
ところで「ビュッフェ」と「バイキング」には、どんな違いがあるのでしょうか。
まずはそれぞれの言葉の意味について説明します。
ビュッフェ
「セルフサービスの食事」を意味する言葉。「セルフサービス」は、お客様が好きなものを直接選び、レジで選んだものの料金を支払う仕組みのこと。セルフ式の学食やうどん屋も「ビュッフェ」に含まれる。ビュッフェ=「食べ放題」とは限らない。
バイキング
一定の料金を支払う「食べ放題」を意味する和製英語。1958年、帝国ホテルで日本初となる食べ放題のサービスを行うレストランが誕生。レストラン名「インペリアルバイキング」は、当時上映中だった映画『バイキング』の海賊たちの豪快な食事シーンから着想を得て命名され、以後、「バイキング」は食べ放題を言い表す言葉として浸透した。
とはいえ、日本のホテルの朝食サービスにおいては、「ビュッフェ」と「バイキング」、いずれも「食べ放題」の意味合いで用いられることが多いようです。
ホテルの朝食は、「おもてなし」として重要!
今回は、ホテル・ブライダル業界で転職を考えている方に向けて、ホテルの朝食サービスについて説明しました。ホテル業界では、お客様に満足していただき、次の利用につながるよう、朝食サービスを充実させています。
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